VS2013試用記
VS2013 EE for Windows Desktopを使い始めて、2,3日経過して、ひと通り、前バージョン(VS2012)からの更新をまとめてみた。
まとめてみた、と言っても、C++以外の言語は使っていないので、なんとも、偏った試用記に立ってしまうがご容赦願いたい。
まず、言語仕様として、新たに実装されたものとしては、以下のものがある。
- テンプレート関数に対するデフォルト引数
- コンストラクタで、他のコンストラクタの呼び出し
- 明示的な変換演算子
- 初期化リストと初期化リスト形式での初期化
- 生文字列
- 可変長引数テンプレート
- テンプレートエイリアス
- デフォルトファンクション
- デリートファンクション
- 非静的メンバに対する宣言部での初期化
が実装されたらしい。
個人的には、英語で書かれたほうがしっくり来るので、
- Default template argument for function templates
- Delegating constrctor
- Explicit conversion operator
- Initialize list and uniform initialization
- RAW string literals
- Variadic template
- Alias template
- Default function
- Delete function
- Non-static data member initialize
といった感じで、Linuxでgccでコンパイルするために書いたコードをいじらずに、十分コンパイルできるだけの機能が実装された気がした。
未だに実装されていない、機能としては、
- constexpr 指定子
- thread_local 指定子
があるようだが、他にも幾つかあるのかもしれないが、2,3日じゃこれくらいしか気づかなかった。
余談ではあるが、VS2012あたりから、C++11の機能を放置したまま、C++14の機能や、TSを実装しているが、あれは何なんだろうか?
正直、さっさとC++11の全機能を実装して、Intellisenseを強化して欲しいのだが、そうはいかないのだろうか?
閑話休題、IDEとしては、チーム機能を主に強化したらしいが、ぼっち開発をする人には縁のない話で、実感がわかなかった。唯一、実感のある機能としては、設定がマイクロソフトアカウントとひも付けされ、クラウドで、共有がかかるという機能だけは、一人で複数台のPCを使う人にとってはなかなかありがたい更新のように思う。
他の部分は主にVS2012と変わらず、QtCreatorよりも、コード解析が強力で、すごくコードを書くのが渋るように感じた。